コレクション: Bruno Bienaiméブルーノ・ビアンネメ (ジュラ)

    Bruno Bienaimé(ブリュノ・ビエネメ)は、シャンパーニュ地方出身の生産者。シャンパーニュの有名生産者のもとで経験を積んだ後、自身の表現の場を求めてジュラ地方へ移住。現在はジュラに拠点を置き、栽培から醸造まで一貫して手掛けています。

    所有畑は約3.2ha。区画はアルレイ周辺およびシャトー・シャロン近郊に点在し、ジュラ特有の複雑な地質と冷涼な気候条件のもとでブドウが育てられています。主にサヴァニャンやシャルドネを中心に構成されるキュヴェは、それぞれの品種と土地の個性を素直に反映したもの。とりわけスパークリングにおいては、ジュラ由来の緊張感ある酸とミネラルに加え、精緻な構造が印象的です。

    畑では有機的なアプローチを軸に、土壌の生命力を何より重視。化学的介入を極力避け、一部では馬による耕作も取り入れながら、テロワールをありのままに表現することを目指しています。醸造において特徴的なのは、ジュラの伝統的な酸化熟成だけに依存せず、“ouillé(ウイエ)”と呼ばれる酸化を抑えた熟成を主体としている点です。そのため、彼のワインにはジュラ特有の複雑さを持ちながらも、透明感や緊張感、張りのある酸とミネラル感が共存しています。また、野生酵母による発酵、極少量のSO2、ノンフィルターに近い仕上げなど、自然な醸造を大切にしながらも、決して奔放にはならず、輪郭の整った美しさを感じさせます。
    特に印象的なのは、プレス時に最良の果汁のみを重視するシャンパーニュ的な発想です。過度な抽出を避けることで、苦味や重さに頼らない、塩味を帯びた繊細な質感を生み出しています。

    生産量は限られており、その多くは現地およびヨーロッパ市場で消費されるため、まだ広く知られていない今だからこそ、触れておきたい一本。静かに印象を残し、気づけば記憶に残る味わいがあります。

    Bruno Bienaimé ブルーノ・ビアンネメ (ジュラ)